必見!! 

 独自調査銘柄 

当社の独自調査銘柄はアナリストやファンド筋からも高い信頼と評価を頂いています。また、業績面や材料面の裏付けだけでなく株価位置、ダウンリスクという点にも考慮しています。他では知ることの出来ない本物の情報を是非、ご活用ください。

        
【2021年12月23日】
◎大泉製作所(66181217日終値・815

■大泉製作所は自動車、エアコン、産業機器の2次電池用に組み込む温度センサー(サーミスタ)を主力としている。スマホバッテリーの発火トラブルから分かるように、バッテリーの温度管理はEVでも重要な部品だ。一般自動車向けではカーエアコンのエバポレータ(蒸発器)温度検知用、コンプレッサ過熱温度検知用、外気温度検知用、内気温度検知用に、EVでは二次電池温度検知用、モータ温度検知用、インバータ、コンバータ用、ヒートポンプ・カーエアコン用として搭載。そのた、燃料噴射装置・冷却水・吸入空気温度検知用、ラジエーター水温検知用、燃料温度検知用としても採用されている。そして、家電向けではエアコン、電子レンジ、コーヒーメーカー、食器洗浄乾燥機、ガスコンロ、精密機器では風力発電機、海底ケーブル、工作機械、オイルタンク、医療機器ではレントゲン装置、MRI分析装置、透析機器、そのほか面白いところでは、新幹線のエアコン、山手線ホームドアモータ用、人工衛星基盤でも使われている。
当然、需要は好調で、1112日には通期業績を上方修正。売上高は前回予想から68000万円増額の1185000万円(前期比10.2%増)、営業利益は2500万円増額の55000万円(同75.2%増)、経常利益は19000万円増額の5億円(同73%増)、当期利益は9500万円増額の33000万円(同47.3%増)と3期ぶりに利益は増益に好転する。コストアップ要因を踏まえて、下期予想は上期比増収、減益の見通しとしているため、株価は調整したが、電池向けは立ち上げ済み製品の量産化で来期業績も増収増益が有望。会社四季報・新春号では今期は営業利益が1億円上振れ、来期は7億円と7.6%営業増益を掲げている。一見、小幅のようにみえるが、着実な利益成長だ。

そして、同社の最大の得意先はデンソー6802だ。デンソーはトヨタのEV戦略発表後、上場来高値を駆け上がっている。また、かつてデンソーの資本参加が数年前に噂された時期があるなど、その関係は蜜月。さらに、同社の筆頭株主はジャスダックの半導体製造装置部品大手のフェローテックホールディングス689017日のようにフェローテックの株価動向に左右されることもあるが、中国で半導体投資を活発化させていることから、部品不足には対応しやすい。また、フェローテックの中国半導体製造用部材メーカーが上海証券取引所科創板市場への上場の準備に入っており、そのIPOが間接的に刺激となる時期も接近している。
株価は726日の年初来高値1292円から下落歩調となり、122日には738円まで売られた。しかし、3月安値722円、6月安値749円と並ぶトリプル底形成のパターンで、ここからはリバウンドだけでも1000円近辺まで反発しても不思議ではない。材料株、需給思惑株的な株価習性も持っていることで、この局面では、広範な資金を集めてくることが出来そうだ。


        
【2021年8月26日】
◎コンフィデンス(7374820日終値・2043
IPO市場はまだ病み上がりながら再浮上の芽は膨らんできた。こうなってくると直近IPO銘柄の中でも上場直後から叩き込まれている銘柄の巻き返しが期待できる。中では、IPO後高値から一本調子に半値まで売られてきたコンフィデンス7374に値幅を伴った反発が期待出来そう。コンフィデンスは今年6月のIPOラッシュ時に公開価格1760円の約65%高にあたる2911円初値をつけ7月5日には4120円まで上昇し、その後はほぼ直滑降に下げている。最大の魅力は短期間に半値割れまで下げ、下げにブレーキをかけてきた点だ。816日最安値1989円に対して20日終値は2043円とまだ安値にある。

コンフィデンスはゲーム・エンターテイメント業界向け人材派遣・紹介やメディア事業を展開する企業。20213月時点で取引実績は累計182社、配属するクリエイター数は620名を抱える。人材紹介事業は、新型コロナウイルス感染症拡大による巣籠もり需要によって、ゲーム業界の人材需要は高まっており求人数は増加傾向にある。このほか、受託事業として、ゲームタイトルのデバッグ業務を受託している。もう一本の柱であるメディア事業は、子会社が運営するゲーム情報サイト「GAMEMO」、女性向けメディア「Lovely」のページビュー数は安定的に推移し、占いメディア「Plush」は今年3月の立ち上げ直後にも関わらずページビュー数が拡大している。この結果、第1四半期(46月)売上高は前年同期比25.1%増、営業利益は12.4%増に伸びている。今20223月期通期の連結業績予想も売上高438600万円(前期比22.9%増)、営業利益72000万円(19.1%増)、経常利益71700万円(19%増)、当期利益49800万円(24.7%増)の2ケタ増収益だ。

事業に新規性は乏しいとはいえ、株価位置と好業績からみると反転の期待は十分。また、今週25日には欧州最大級のゲーム見本市「gamescom」がドイツ・ケルンで27日まで開催されるほか、910日には個人説明会をオンラインで開催する。大株主として、セガ・エンタープライゼス元社長の中山隼雄氏とその資産管理会社、息子の中山晴喜氏の資産管理会社の保有株は上場後で最大2968000株あるがこちらは12月までロックアップが掛かっている。このタイミングなら小さなキッカケでもリバウンドの着火燃料としては十分だろう。


        
【2021年8月19日】
MRT(6034)813日終値・1604
■新しい注目銘柄としては、マザーズに上場するMRT603420189月以来3年ぶりの2000円相場を回復する可能性がでてきた。同社は週末13日の大引け後に今12月期第2四半期連結決算と通期予想の増額修正を発表した。まず第2四半期(1-6月)売上高は164500万円(前年同期比27.2%増)、営業利益34100万円(同2.1倍)と高い利益変化率を達成。そして、上方修正されたレンジ式の業績予想は、売上高が30億円から31億円(前回予想は28億円から30億円)、営業利益は41000万円から48000万円(同17000万円から27000万円)に引き上げられた。特に前回予想から利益レンジが大幅に引き上げられていることが注目される。ちなみに、予想上限での通期の前期比は20%増収、81%増益となり2期連続での最高益更新。この開示情報だけで16日は買い気配スタートとなることが見込まれ、地合い次第では大きく買いが先行しそうな銘柄をレポートするのは「いかがなものか」との指摘も出てきそうだが、同社株の場合、今後も上値を慕う可能性が強まっている。

 MRTは非常勤医師紹介サイトの運営を主力として、スマホで可能な遠隔診療ビジネス、健康相談サービス事業を展開している。プロルート丸光8256の子会社が開発した新型コロナウイルスワクチン接種後の中和抗体の有無を尿で確認する抗体検出キット販売を手掛けることを75日に発表。オプティム3694との共同事業である「オンライン診療ポケットドクター」を用いた新しい診療形態の研究を神戸大学医学部附属病院と推進することが発表されている。さらに今年531日には大阪府の新型コロナウイルス陽性患者の自宅療養者に対し、夜間・休日の相談・往診対応を行う「自宅療養者緊急相談センター」を受託し、大阪市など府内6自治体の対応を順次開始したと発表している。オンラインでの医師への健康相談やオンライン診療、往診までが可能で、まさしく現在の自宅療養対策の推進に必要なサービスだ。さて、5月末にこの材料が発表されたときはひと噴き1620円(5/31)を付けて6月には1200円台まで急落。7月から8月上旬は1500円ラインをはさんでの保ち合いが続いていたが、ようやく保ち合いを上放れて1620円の戻り高値を更新したところ。昨年の10月高値1932円を払うと次の足は20188月の2227円、次がやはり20183月高値の3035円となる。今回のMRT材料性に説得力を付ける業績の変化率がそろっている。直近の信用残動向も買い242500株に対して売り159600株で信用倍率は1.52倍。年初来高値は1月の1659円が未更新だったことから相場的な出遅れ感も十分。